TOHOシネマズ府中で「相棒Ⅲ 巨大密室！特命係絶海の孤島へ」を観てきました。
いつも思うんですが、TVシリーズの映画化作品って観客の大多数がTV観てるみたいなノリでして、おなじみのキャストが出てくると「オッ」とか「あらっ」とか声があがったり、なんとなく笑い声も大きめな気がします。
絶海の孤島「鳳凰島」で男が馬に蹴られて死んだ。ただその男が死んだ鳳凰島は民兵組織がベースとして使っているものだった…
密林の川のほとりで杉下さんが紅茶を飲むシーン。スーツ、ネクタイ、ポケットチーフ、ティーカップはもちろん受け皿付き…デカダンです。
うーん、正直言ってちょっとヌルいですね〜。
その原因は釈由美子のアクションが鈍いこと。他の隊員達が訓練するシーン見てるとレンジャーか？！っていう人もいてびっくりしたのですが、彼女のアクションはやはり監督がヤバいと感じたのか一瞬しか写らないのに動きがノロいんですよ。そのために民兵組織全体が残念な感じに写ってしまう。平たく言えば台無しってことですね。ものすごい重要な役なのに…彼女の女優としての資質(才能ではなく取り組みといった点で)がどんなものかが図らずも露呈した形です。
だいたいその民兵組織だってちょっと人数少なくね？全然怖くないよ、あんなんじゃ。若狭(宅麻伸)が「箱庭」って言ってたからあれでいいのかなあ。その上乗り込んでくる自衛隊も特殊部隊だからなんだか知らんが、これまた少なくね？映画とTVの2時間スペシャルの違いってスケール感だと思うんですが、その辺どうなのよ。
ヌルいと言えば、最後の神室(伊原剛志)と杉下の対決も大した事はなかった。言葉足らずというか、こちらの胸に迫るセリフでグサーっと突き刺して欲しいところなのに、「ビョーキですね〜」で終わっちゃダメでしょ？浅いんだよ[E:annoy]こんなレベルの低い話し合いじゃ杉下がただのサヨクかぶれみたいな中途半端な人物に見えますよ。
まあいろいろケチ付けましたが、防衛省幹部に嶋田久作持ってきたのにはビックリしたなあ。私の世代だと彼は「帝都物語」「帝都大戦」なんでハマるんですよ〜。風間トオルも意外にいいじゃなーい？目の下のシワがいい味出してますよ。
期待が大きかった分がっかり感もハンパ無いけれども、こんなものなのかなあ。いつもより活発に動く右京さんを見られたのと、久しぶりに三浦さんが見られたってことで満足しなければ。
