散歩好き

井の頭公園で犬とまったり。

LOOPERルーパー ☆☆☆☆

 TOHOシネマズ府中で「LOOPER」を観てきました。うーん、そう来るか!と思わず唸っちゃいました。

2044年、カンザス。ルーパーとして未来から送られて来る人間を射殺し始末するジョー(ジョゼフ・ゴードン=レヴィット)はいつかフランスに行くことを夢見ている。ある日、いつものように「仕事」をするためにスタンバイしていたが送られてきた男を殺しそこね逃げられてしまうが、それは未来から来た自分だった。未来の自分にはある目的があった・・・

途中親友がヤバい状況になるシーンがあるんですが、今まで見たことがないような気持ち悪い怖さ・・・SFでもあり、ホラーでもあり、アクションでもあり、感動でもある盛りだくさんの映画でした。

ジョゼフがブルースの過去ってものすごいムリ!メイクもなんか変だしやだなあと思いつつも、ちょっと目を細めて相手を見る表情なんかブルースそっくりで、いや~よく研究してんな~!

未来から来た自分はおなじみブルース・ウィルスなんですけど、映画終盤で「ああ、このためにこの人をキャスティングしたのね」と妙になっとくしちゃったよ!でも敵の人数少なすぎじゃね?
 オールドジョーの目的、それは自分の人生と愛する妻を奪った未来の闇社会を牛耳る悪党を、過去にさかのぼって子供のうちに殺してしまうこと・・・

子供を殺すというのは普通の人にとってとてもできないことです。かわいらしいホッペ、柔らかそうな巻き毛、自分を見つめる無垢な瞳・・・いくら崇高な目的があるからといっても無理なことです。それをあえてやらなければならないオールドジョーはかなりキツそうですが、その葛藤をブルースがいいカンジに演じています。

そしてそのオールドジョーに「自分勝手で自分のことばっか考えて生きてるガキ」と酷評されたヤングジョーは、物語が進行するにしたがって内面に変化が現れていき、怒涛のラストを迎えるわけですがこれが意外な形でして!劇場あちこちで小さく「あ!?」という声が聞こえてきましたよ。

なんか未来ガンアクションみたいな感じで始まったこの映画ですが、なんだか違う方向に向かっちゃってどうカタをつけるの?と途中で不安になっちゃった(だいたいこういう映画は最後でコケる)んですが、いや、びっくりした。よく考えてあるんで感心しました。面白いからぜひ観てください!