散歩好き

井の頭公園で犬とまったり。

与勇輝(あたえゆうき)展 (銀座)

0925

モコママからチケットいただいたので、一緒に松屋銀座で開催中の「与勇輝展」に行ってきました。もちろんモコママと一緒ならば着物ですね。モコママは濃紺の櫛押(・・・って言ったっけ?)の紬に小森さんの帯。珊瑚のかんざしでさすがって感じ。私は黒のお召しに灯り屋さんで買ったインド更紗の帯。でがけにお太鼓をドアのノブにひっかけてあわてて結びなおすというハプニングがあったので、納得のいく着付けができませんでした(つд⊂)エーン

それにしてもいやー、とんでもない人出でして、松屋の外から並び、店内に入って階段の1階から展示のある8階まで並んでいるっていう信じられないことになってました。休日のディズニーランドかよ的な。入場制限で90分待ちだということでしたが、なんとか60分位で入場口までたどり着きました。思わず「ついに登頂に成功しましたね!」とモコママに言ったら後ろの人に笑われちゃいました。

で、苦労して観たお人形ですが、思ったよりも小さい。抱き人形くらいでしょうか。TVで特集を見たときはもう少し大きく感じたんですが・・・そして表情が深い。ちょっと見では暗く感じますが、その中に哀愁とか、悲しさとか、あきらめとか色々な違った表現がなされています。指ひとつとっても、なんと表現豊かであることか。服装は精緻、人形が来ているとは思えない使用感です。ここまですばらしいとは!どうりであの行列だよな~、と納得です。

でも、私よりみなさんかなりお年が上のような・・・私の両親と同じ世代かな?感想もリアルです。

「あー、ここの家は子供が皮の靴はいてるから豊かな家だよね」

「服装はさ、だいたいオレとどっこいだけどズックはいてるだけオレより金持ちの家の子だな」

皆さん終戦直後を思い出しているようでした。与さんが昭和12年のお生まれですから、同世代としてはたまらないものがあるのでしょうね。

河口湖ミューズ館に展示があるそうですので、今度行ってみます。