府中TOHOシネマズで「おくりびと」を観てきました。ポイントが貯まってタダで観る事ができるので、空いてるように木曜の昼という時間を選んだのですが、なんとほぼ満席。年齢層高!記録更新です。
おじいちゃん・おばあちゃんに囲まれてちょっと不安な幕開け・・・しかしそんなの問題にならないくらい、魅せてもらいました。これ、もしかしたら私の数少ない邦画経験の中でもベスト10に入るかも。
信じられないことに5回以上泣きました。ハンカチやティッシュは必ず忘れずに持って行きましょう。大変なことになりますよ。
なにしろ、映画観て唇がワナワナ震えるほど泣いたのは初めてですよ。しかも、その涙は悲しい・切ない・寂しいなどのほか、なんと笑い泣きというのもあったりして、すごいです。脚本の小山薫堂さんって「カノッサの屈辱」や「料理の鉄人」の放送作家だけあって、ありきたりではない。緩急つけて、押したり引いたり、感情をゆさぶります。
ただ、納棺師という職業をあからさまに差別する人たちは少し理解しがたい。私の知り合いに葬儀屋さんがいるから偏見なく受付けられるのか、おばあちゃんのお葬式の時の仕事ぶりが素晴らしかったからか。ま、これは後半大きなオチとして描かれますので、少し誇張したのでしょう。
そして出てる俳優さんたちがずるいでしょう。これだけ芸達者が揃っていては引き込まれざるを得ない。
もっくんてば、私たちの世代では「すっしっくいっねー♪」と変な歌を歌ってた人だと思ってたら、いつの間にかこんないい俳優さんになっちゃって。表情は抑え目だけど、感情がこもってる演技はたいしたもんだ。
とにかく、観たほうがいいですね。キャスト・スタッフのみんなが大切に、丁寧に作った映画だと思います。