散歩好き

井の頭公園で犬とまったり。

告発のとき

1_2 吉祥寺東宝で「告発のとき」を観てきました。ここの映画館、スクリーンが低い上にシートに段差がほとんどありません。座席はずらして設置してはありますが、前に人が座るとアウト!砂時計の形で映画を見ることになります。サービスも感じよく、トイレなんか明るく清潔で好感が持てるだけに残念。早く改装してスタジアムシートにしてください。そしたらもっと来場します。

ちょっと前に「将軍の娘 エリザベス・キャンベル」というのがありまして、ちょっと雰囲気似てるかなと思いながら観ました。真実は知ればいいというものではないが、知らないままにしておくのも罪が深い。

2_2 イラクに派兵された方のPTSDは極めて深刻な問題ですが、映画的にはこれだけではお客さんが入らないという厳しい現実があり、現にアメリカの興行収入は悲惨だったみたいです。やはりつらい部分を見せられるのは余計につらいから・・・。ここでは息子に起こった恐ろしいことをケータイの画像を通して見せるという手段でよりリアルに感じさせています。

また、PTSDだけではなく他のテーマも語られています。私も親でありまた子でもあるわけですが、親や子に見せる私が本当の私のすべてではないように、子もまた親に見せる姿がすべてではない。しかもその姿に変貌するきっかけに自分が関わっていたとすれば、親は一体どうすればいいのか・・・

原題は「エラの谷」。ミケランジェロダビデ像で有名なあのダビデペリシテ人巨人兵ゴリアテと戦いパチンコで額を撃って倒したとされる場所です。イスラエルに本当にある地名だったと思う・・・ようしらんけど。このエラの谷のエピソードの部分、主人公の生き方を写すと同時に戦うという意味を問う重要なシーンです。旧約聖書に親しんでる人たちはピンと来るんでしょうが、おおかたの日本人には?なのでこの題名。苦しいところですね。

関係ないけど「天空の城ラピュタ」でムスカが乗ってる飛行船がゴリアテという名前でした。でもワタシ的には「風の谷のナウシカ」に出てくる巨神兵ゴリアテのイメージです。大きいし丘の上から吠えてましたからね。

あと、大好きなジェームス・フランコが出てて「おっ、ジェームスがキーになるのね?」と思ってたら全然ワキ役でびっくり。他にもなんだかムダに(失礼!)豪華なキャスティング。大赤字だと思われます。