「バレエ・リュス-踊る歓び、生きる歓び-」を渋谷シネマライズで観てきました。
これだけ映像があるのにニジンスキーの動画が残ってないってのはほんとに残念だなあ。
山岸涼子さんの「牧神の午後」で描かれたバレエ・リュスは、その後こういう運命をたどったんだなあ・・・と興味深かったです。
バレエ・リュスは今「コラボレート」と言われるものをフツーにやってまして、バクスト・ピカソ・マティス・ユトリロ・コクトー・ストラヴィンスキー・ドヴュッシー等々すごいアーティストと組んで次々とすごい作品を生み出していったわけですが、振付師もすごい。
フォーキン、レオニード・マシーン、バランシンってなんでこんな人材がぽこぽこ出てくるのよ。
山岸涼子さんの「黒鳥」のモデル、マリア・トールチーフです。バランシンと結婚していた当時、すごいダイエットさせられてたそうですね。バランシン以前、バレリーナは太ってはないけど今よりはずっとふっくらして色っぽい人が多いようでした。
現在の本人も映画で登場していましたが、やっぱりぷよぷよでした。
それにしても美しい・・・現在のバレリーナ達はスポーティな筋肉でそれはそれで美しいと思いますが、この絵のような美しさ。
バレエ・リュスは一度解散し、再建され、分裂し、そして瓦解します。しかしその過程で世界中にバレエを根付かせ広げていきます。やはり奇跡のアート集団でした。
それにしてもバレエきれい。2時間たっぷりいろんな人のバレエ観られて得した気分です。
最後にディアギレフ時代の最後の生き証人・アリシア・マルコワが「報酬は少なかったけどあの人と仕事できるなら、この作品に出られるならでやってきた。私の人生はリッチでしょう?」みたいなことを言ってました。Sりゃああのアーティストや振付師だったら私だってお茶くみでも参加したいよ。さ、来年はバレエ観にいこっと。