散歩好き

井の頭公園で犬とまったり。

メッセージ

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TOHOシネマズ日本橋で「メッセージ」を観てきました。

以前このドゥニ・ヴィルヌーブ監督の「複製された男」を観ましたが、あの時も時系列がバラバラでわっけわからない混乱させられる作品なのに、なぜか退屈することなく最後まで脳みそフル回転でした。あれに比べたら「メッセージ」の方がわかりやすい。

突然謎の宇宙船が世界12カ国に降り立つ。軍に要請された言語学者のルイーズはエイリアンたちとの意思疎通を図るべく物理学者のイアンらと共に文字による会話を模索する。

気を持たせていよいよ登場した宇宙船を見て思ったことは
「お米が立ってる〜❗️」
この宇宙船、北海道にも来るんだよ。だったら私がエイリアンに名前をつけるとすれば、「ミルキー」と「クイーン」かな。

近頃珍しい大人のためのSFです。

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無理に人型星人である必要はないけれど、タコのはっちゃん型で墨を吐くみたいに字を書くのって微妙な気持ちになりました。でも結構最後の方まで目的がわからないので、こっちから見てあんまり気持ちのよくないビジュアルの方が不安をかきたてるために必要なのかもしれません。

これだけの技術力を持って地球に来たってのに、こっちに着いてから「やーん、言葉が通じなーい💦」じゃあないよねえ。ということは、ストーリー的にこの言語を模索する過程が重要だということね。

意思の疎通を図るということは、知ってる相手でも難しいものです。ましてや見た目も違う相手とのコミュニケーションは、気の遠くなるほどのじれったい時間が必要です。そこのところを各国がどういう風に折り合いをつけるのか、というお話です。(アメリカだけが真摯な感じでやっぱそこは主人公ですわな。)

彼らと人間の間にある壁はまさに私たちの相互理解を妨げるATフィールドなのか。この壁は人類補完計画ではなくお互いの努力で取り除くべきものですが、残念ながら国と国との、異宗教間の、男と女の、世代間の断絶は如何ともしがたいものがあります。ルイーズはへクタポットの言語の中にその思想と思考の違いを見、彼らの時間軸を理解することができたのでした。