散歩好き

井の頭公園で犬とまったり。

ハンナ ☆☆☆

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新宿ピカデリーで「ハンナ」を観てきました。シアーシャ・ローナンってホントに神秘的。ものすごい美少女・・・ってわけではないけど、目を離せない顔をしてますね。どこかでみたなあと思ってたら、「つぐない」の妹役でした。なーるほどー。

そしてその子を両側からガッチリ補佐するのは、エリック・バナケイト・ブランシェット。特にケイトの鬼気迫る歯磨きシーンは下手なホラーより怖い・・・

フィンランドの人里離れた場所で父(エリック・バナ)と2人で住む少女、ハンナ(シアーシャ・ローナン)は生まれた時から父により格闘の英才教育を受けて育っていたが、16歳のある日、ここから出ていく日が来る・・・

音楽がなかなかイイんです。ケミカル・ブラザーズ。テクノ大好き!特に変態殺し屋・アイザックトム・ホランダー。「パイレーツ・オブ・カリビアン」のベケット卿)が口笛で吹く曲はなんだか不思議で、変わっていて、耳につきます。「the devil is in the detail」って曲。「神は細部に宿る」ではなくね。サントラ買おうかな?と思うのは久しぶりです。

白いジャージを着たアイザックは「キル・ビル」のパロなんでしょうか?ピッチピチなのがまた変態チックでいいです。トム・ホランダーってホントに芸達者。

最後のセリフ、「あ、そうくるのね」と唸っちゃいました。主役はかわいい上に演技力バッチリだし、オチもちゃんとつくし、トム・ホランダーは面白いし、当然エリック・バナも超セクスィーだし、無論ケイトは安定感だし、音楽はいいし、じゃどこが悪くてこんなに公開館が少ないのかと言えば・・・

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ずばり「ぬるい」からでしょうかね。ホントに残念です。もったいない!!

特殊な能力を持つはずのハンナは確かにシアーシャめっちゃ頑張ってるけど、遺伝子レベルですげえ!・・・ってほどでもない。ここは少しCG使ってでもレベルアップ&スピードアップしたアクションが欲しかったです。シアーシャの頑張りがもったいない!

トムがせっかく怪演してる変態殺し屋だって、ハンナともそうだけど、肝心のエリックとの格闘シーンも割とフツーで、肩透かしをくらいました。もっとゾーーーッとするようなトムを観たかったなあ。トムのキャラクターがもったいない!

とはいえ、ハンナとマリッサの住んでるとこの対比で考え方の違いを演出したりとか、マリッサの血みどろ歯磨きでなんだか赤ずきんちゃんを狙うオオカミを想像したり(だって待ち合わせは「グリムの家」でしょ?魔女と白雪姫でもいいけど。計画の首謀者がマリッサであることを考えれば白雪姫の方がいいかな?)、時々「あははっ!」と笑わせたり、色々想像の余地がある楽しい映画です。ぜひスクリーンでかわいいシアーシャのアップを観てくださいな。