散歩好き

井の頭公園で犬とまったり。

マリー=アントワネットの画家 ヴィジェ・ルブラン展

Img_0809 仕事関係で上京してきたRが、すっかり忘れていたマリー=アントワネットの画家 ヴィジェ・ルブラン展に誘ってくれました。危ない危ない[E:coldsweats02]

三菱一号館美術館はとってもアンティークで素敵です。が、靴音がごっつんごっつん響くのでソーッと歩かねばなりません。

ベルバラを読んでる世代には「ルブラン夫人」は常識問題。マリー・アントワネットのお気に入りの肖像画家ですね~。目をつぶればコマ割りまで浮かびますよ。あ、ルブラン夫人、どうぞそのまま座っていらっしゃい。しかし思い切って買った図録の解説にこのシーンが引用されてたのにはちょっと驚いたなあ。

とはいえなかなかルブラン夫人までたどり着けず、少し前の時代からの肖像作家の作品の展示が続きます。が、なかなかの見ごたえ。モデルも作家も名を知らなくても楽しい展示です。悲しい絵とか恐ろしい絵はあり得ないですものね。

ぷっくりした子供の食べてしまいたいほどのピンクのほっぺ、女性の美しいドレスやレース、帽子の花。貴族の男性の勲章。みな美しく微笑み、輝くばかりの幸せが伝わってきます。それが肖像画家の仕事ですね。貴族が革命でいなくなったら次はジャコバンの絵をかいたり、頑張ってる人もいました。感無量です。

・・・が、その中で異彩を放っていたのがルブラン夫人作スタール男爵夫人の肖像画。本人は気に入ってなかったって・・・そうだろうね・・・すこし変わった人だったということだから、つい出ちゃったのかなあ?ということは肖像画としては成功か。

それにしてもまたもやベルバラに出てくるノアイユ伯とマダムエチケット・ノアイユ伯夫人がギロチンにかけられたということが張り出された解説にさくっと載っててショックでした・・・

って最後までベルバラかい。解説も順番もわかりやすく興味深く、これはこの企画に携わったスタッフの方々にしてやられたな~と思いました。