「ブーリン家の姉妹」を観てきました。
アン・ブーリンのお母さんの深イイせりふ。「ギャーギャーわめかなくても男性に言うことを意のままにする極意をフランスで学んでおいで」おお、私だって学びたい。
賢い姉娘アン(ナタリー・ポートマン)は一族の期待を担い王の愛人を目指すが、王に見初められたのはおっとりしたメアリー(スカーレット・ヨハンソン)だった。フランスで女性としての修行を積んだアンは、王を翻弄しついに正妻の座を勝ち取るが・・・
だれでも知ってるエリザベス1世のお母さんの悲劇。教科書では味わえない大奥的ドラマです。
フランスで巧みな話術を身につけ、男性を翻弄し意のままにする・・・なんか女としてランクが上になったような気がしますね~!しかし策士策に溺れる。やはり人の心は操れないものでした。
その結果、アンは追い詰められ大変な計画を立ててしまい、実行はしなかったもののそのせいで破滅に向かうことになるのです。
今まではヘンリー8世は勝手に次々オンナをとっかえひっかえするんで、その犠牲くらいに考えてたんですが、こういう描き方もありなんだなあ。
美しく、若く、魅力的であっても手に入らないものはある。逆に無欲であるがゆえに手に入ったものがあった。アン・ブーリンの悲劇は打ち首になったことではなく、愛を自分のプライドを満足させる手段として用いたことだったのか?
アンの策略に巻き込まれて死んだ弟ジョージを「ラスベガスをぶっつぶせ!」のジム・スタージェスが好演しています。ちょっとしもぶくれでかわいすぎるなと思っていた顔も、無実の罪で死んでいく悲劇的なかわいい弟にはぴったり。悲劇をパワーアップさせていました。
しかし男の子って産まれにくいんだなあ。