渋谷のル・シネマに「コレラの時代の愛」を観にいきました。
私のシートの背中をひっきりなしに蹴ってたヤツ。恫喝しようにも、ここのシートは互い違いになってるので、誰が蹴ってるのかわからなくて悶々としました。
コロンビアのノーベル賞作家の原作なので、カチカチのラブストーリーを想像してましたが、ラブコメ的な要素もあり、あきずに楽しめました。
果たして51年後相手のダンナの葬式の日に嬉々として「この日を待っていた」と言い放つこのオトコ、ストーカーとはどう違うのか?
ストーカーは自分の愛を押し付けることしか考えず、ことによっては相手の命を奪うことを正当化したりします。が、主人公はひたすら待つ。その間、すごい数の女性と関係を持つわけですが、心はただ彼女のみのもの。彼女にふさわしいオトコになろうと、船会社の重役にもなります。美しかった彼女も年をとって容色も衰えてしまいますが、そんなの彼には関係ない。
これって、ホントの愛じゃないですか?私たち女性が本当に求めているのは、心からずっと愛されること、ただこれだけですよ。しかしこれがどんなに難しいことか・・・恋に夢を求めるトシではないですが、ちょっとあこがれますね。
ハビエル・バルデムはちょっとくどい顔なんですが、繊細で傷つきやすく美しいガラスの心が宿っている男をホントに上手に演じています。そのギャップがいい!そして老けメイクしたハビエルが意外にステキ。ハビエルが本当にトシをとるのが楽しみになりました。