本年の記念すべき映画鑑賞1発目は「迷子の警察音楽隊」です。
この映画を観にわざわざ有楽町シネカノン有楽町2丁目まで行きましたが、できたばかりの映画館は清潔かつ快適。もう少し座席に段差があれば言うことないんですが、前が女の人ならギリギリ大丈夫でしょう。
さあ、ここで問題です。この警察音楽隊はイスラエルにやってきたエジプト人ですが、現地での意思の疎通は何語でしょうか。
正解は英語でした。ヨーロッパ系ユダヤ人が80%を占めるということで、それだったらやっぱり英語なんだなあ、と。それにしてもみなさんペラペラすぎませんかね。
ちなみに我が家にやってきたロシア人親子は英語はまったく知らず、意思の疎通は困難を極めました。
彼らはエジプトのリストラ寸前のアレキサンドリア警察音楽隊。アラブ交流センターで演奏会をすべく、イスラエルの空港に降り立ちますが、行き先の希望を開く”を意味する「ペタハ・ティクバ」ではなく、南部のいなか町「ベイト・ティクバ」“希望の家”に着いてしまいます。ほほう、ヘブライ語で希望はティクバなのね。
この町、やけに荒涼としていて、不安をかきたてるのに適している。ガラーンとしたところに不自然にカフェがあり、そこの女主人ディナのはからいで彼らは1泊のホームステイをすることに。
・・・て簡単にいうけど、イスラエルとエジプトはおよそ30年の間に戦争を4回した仲で、やはりビミョー。そんなんこと知らなくてもアラブとイスラエルでしょ?めっちゃ仲いい、てわけいかないよなーと思いつつも、一緒にいればやっぱりじわじわと分かり合うのが人間と言うものなのかな、とじんわり温かくなります。
それにこの映画、ユーモアがきいてて、ずーっとニヤニヤしているか感動しているかどっちかですね。特にディスコ(死語)でのシーンは必見。会場押し殺した笑いが充満していましたよ。
イスラエル・フランス合作映画で、時間は1時間半ほど。たった1晩のお話なんですが、新年1発目にふさわしい充実した映画でした。