散歩好き

井の頭公園で犬とまったり。

エルヴィス

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新宿ピカデリーで「エルヴィス」を観てきました。

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すごく人気のある映画らしくて、土曜日は満席御礼。ピカデリーの最後列は足元がぐっと広いのでここで観ることにしましたが、お隣の妙齢のご婦人たちがトイレに行くたびに前を横切る…キミらの左前に階段があるでしょうに…そしてエンディングでエルヴィスの歌が次々流れる中…おねえさん一緒に歌っちゃダメやろ…個人的には面白いけど…あとハンディ扇風機は館内照明がついてからのほうがいいんじゃないですか…?ついでに私も涼しくて申し訳ないです…

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私は残念なことに「エルヴィスに間に合わなかった世代」でして、父が新聞を見て「プレスリーが死んだ⁉」とショックを受けている場面のほうが印象深いくらいなので、かなり有名な曲は知っていても個人的には「フリンジのついたキラキラの服を着たぽっちゃりした歌手」くらいの印象だったのです。

エルヴィス、大変申し訳ございませんでした。湯川玲子氏がおっしゃるとおり「日本人はエルヴィスを知らない」。あなたはすごいエンターテイナーであり、シンガーであり、ディレクターでもあったのですね。

自分を偽って生きれば丸く収まる、自分だけ我慢すれば…という事態に直面した時、エルヴィスは内なる声に正直に生きそのたびに大きくジャンプアップしていった、勇気の人でもあったのに、その声を押し殺したとき彼も死んだも同然となった…

言ってもせんないことですがもしもパーカー大佐があの時点でマネジメントをやめていれば、あなたは世界中でさらに愛されるエンターテイナーとしてもっと長く君臨していたのだろうか?

いや、そうはなるまい。

スーパースターたちはあまりにもステージ上で興奮の渦に巻き込まれすぎて私たちの愛だけでは足りなくなり、クスリに頼ってしまう。オーバードースで亡くなるスターたちの記事を見て「またか!」と大きな怒りと落胆を感じるとともに、それほどまでして私たちに愛をささげてくれたのかと悲しみをも覚えます。お願い、ほどほどの愛でいいのでできるだけ長く健康でいてください。